燦太郎の日記

思ったこと、感じたこと、考えていることを自由に書いています

哲学史をまとめてみる#2-2 ソクラテス、プラトン

 

 

どうも。燦太郎です。

 

 

 

今日はプラトンについて書いていきます!

 

 

 

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#2−2プラトン

 

さて、前回はソクラテスと小ソクラテス派について書きました。

ソクラテスの弟子の中でも一番頑張ったのがプラトンです。ソクラテスは実は自分では一冊も本を書いておらず、プラトンが自分の本にソクラテスを登場させたので、ソクラテスの思想を私たちは知ることができているのです(どこまでが本当にソクラテスの思想かは怪しいところがありますが...)。

 

 

プラトン(B.C.427-347)

彼はソクラテスの思想を受け継ぎながらもかなり独自な思想を展開し、現在でも哲学界に影響を与え続けています。今回はその中の有名な思想を紹介していきます。

 

 

イデア(形相)

イデアとは、永遠に変わらない知の対象、すなわち概念的認識の対象です。

例えば、ある花を見て「美しい」と思うことは、その花以外に「美しさ」を私たちは認識しているのです。この非物体的な「美しさ」こそが実在であり、この花はその「美しさ」というイデアの写しに過ぎない(つまり花に実在性はない)というのがイデア論の簡単な説明になります。これがプラトンの最も根本的で、最も有名な思想です。

 

 

洞窟の比喩

このイデア論を世界規模で考えてみると、私たち人間が今見ているこの世界は、実在しているかと思いきや、単なるイデアの写し、コピーを見ていることになります。

まるでそれは、暗い洞窟に拘束され、壁面に映るイデアの影を見ている状態です。そして私たち人間は、自分の背後で輝いているイデアの本当の存在を直接見ることなく、目の前の影を真理と思い込んでいるとプラトンは言います。

 

 

想起説

では、どうしてある花を見て「美しい」と思うのでしょうか。イデアそれ自体についての前持った知識がなければ、目の前のものがイデアの写しであることをわからないはずです。

プラトンは、感覚から得られた刺激を通してイデアを認識することを、想起(アナムネーシスと呼びました。つまり、様々なイデアの概念はもともと人間の魂にインプットされていて、知覚を通してそのイデアを思い出す、というプロセスで私たちはイデアを知ることになるというのです。

 

 

 

魂の不滅

もともと知ってるってどういうことやねん!と思いますが、プラトンは、魂が前世でイデアの情報を得てくるという魂の不滅によってこれを説明しようとします。

これはピタゴラス派の輪廻転生思想の影響を受けていて、身体は魂にとってはただの仮住まいに過ぎません。ここからもわかるように、プラトンは目に見える世界や物質よりも、魂やイデアといった観念を非常に重視していることがわかります。このように、観念で世界を記述しようとしたり、実在性を語ったりする立場のことを「観念論」と言います。

 

 

英知界と可視的世界

では、イデアはどこに実在して、魂がそのイデアをどのようにして得るのでしょうか。

プラトンは、今私たちが生活している世界を可視的世界(ホラタ)、イデアの世界を英知界(ノエータ)と掲げ、二世界論を展開しました。

ホラタには、私たちを惑わす臆見(ドクサ)や想像(エイカシア)が現象として現れている世界です。この世界が非存在の世界である所以は、何ひとつとして永遠なものはなく、生成消滅を繰り返すからです。

一方ノエータは、ホラタの目的となる世界です。数学などの原理や、イデア(そのトップは「善」なのですが)が存在し、その世界を統括するのが「理性(ヌース)」であり、「神」であるといいます。その本質に近づくために私たちはそれについて思いを馳せること(このイデアを強く求める気持ちは「エロス」と呼ばれます。「エロ」の語源です)はできるということです。

だから、魂はノエータとホラタの中間的存在ということができます。

 

 

・魂の3区分

では私たちはこの魂といかに生きていくべきなのでしょうか。プラトンソクラテスの弟子ですから、もちろん「善く生きる」ということについて考えています。

プラトンは、魂を3つの部分に分け、それに対応する徳(アレテー)を想定しました。

つまり、理性的部分には「知恵」という徳を、気概的部分には「勇気」、欲望的部分には「節制」をそれぞれ当てはめ、それをバランスよく運用していくのが良い生き方だと言います。そして、その秩序をもたらす徳が「正義」です。

この「知恵」「勇気」「節制」「正義」はプラトンの四基徳と呼ばれています。

 

 

・国家

最後にプラトンが理想とした国家について見ておきましょう。彼が理想としたのは厳密な階級制で、これは魂の3区分にも対応しています。ヒエラルキーの一番トップに君臨するのは統治階級で「知恵」を担当します。真ん中の階級が軍事階級で「勇気」を持って国を守る役割を果たします。そして一番人数が多く、階級が低いのが商人、工作人、農民の階級で、せっせと働くことで国家の物資を補給したりします。そして、これらのバランスを保つものが「正義」であり「公正」です。

彼の理想国家が「哲人国家」と言われるのは、こうしたバランスを理解した頭のいい人(哲学を学んだ者)が国を統治すべきであると考えていたからでした。

この理想国家では、個人はこの徳に従って生きる、つまり国家のために生きることが前提とされていたため、徹底して国に管理された教育制度を取るべきだとプラトンは主張しています(まるでどこかの国の現在の教育制度ですね!)。

 

 

 

プラトンの思想は、ある意味でかなり強固なイメージを私は持っています。

実在するのはイデアだけだし、魂の区分のバランスを考えて生きなければならないし。

でもそれは当時の人々の様子を見て生まれた考えだったのです。

ソクラテスが国の法によって殺されたこと受け(ソクラテスは訴えられた挙句、法に従って毒人参を飲んで自殺しました)、哲人が国を統治すべきだと考えるようになりましたし、教育に力を入れるべきだと考えたのも、当時の国民の道徳の低落がきっかけでした。

 

 

 

プラトンの基本的思想はここまで。彼はかなり多くの本を書いているので、多分まだまだカバーできていないところがあると思いますが、お許しください...

次回はプラトンの弟子で、万学の祖と呼ばれるアリストテレスについて書いていきます!