燦太郎の「表現日記」

思っていること、考えていること、本やCDのレビューなどについて毎日書きます。

Roy Hargrove

 

 

どうも。燦太郎です。

 

 

 

 

 

 

訃報を聞いてからずっと書こうと思っていたロイ・ハーグローブについて今日は書きます。

 

 

 

 

まさかこんなに早く逝ってしまうとは思ってもいなかったので、相当ショックを受けました。 1つの時代が終わってしまったような気がします。

現代のトランペッターも素晴らしい方がたくさんいますが、ロイのようにカリスマ性があって、存在感抜群なプレイヤーを失ってしまうのはあまりにも悲しい。

 

 

 

 

 

改めて聴き直してみると、楽器の技術は言わずもがな、そのハートフルな歌い上げ方はロイにしか成せないと感じます。彼はスタンダードなジャズはもちろん、RH factorといったファンクバンドもこなしていたわけですが、どれを聴いても共通してめちゃくちゃ歌っています。自分の中にある音楽を体現するとはまさにこのことなのでしょうね…1音の打ち込みですら本当にかっこいいですから。

 

 

   

 

ファンクもバラードも絶品とはどういうことだ!と驚くばかりですが、きっとどんなジャンルの音楽でも彼の中で共通する部分があって、それをしっかり自分の中に取り込んで、彼の音楽として発していたのだと思います。

楽器の技術がどれだけあっても心に響かない演奏がありますが、ロイの演奏はとても心に響く演奏で、トランペッターとして本当に華のある存在でした。

 

 

 

 

彼の研究をしようと思って、彼のライブ動画を色々みていると、明らかに演奏スタイルが変わっているものがいくつかあります。

聞いた話によると、薬物によって歯が抜けてしまい、勢いのあるプレイがしにくくなったのではないかということですが、確かにそうなんですよね。バリバリ吹いていた高音も吹きづらそうにしていますし、全体的におとなしいのです。

 

 

 

 

どの楽器もそうですが、管楽器はとくに体の調子が演奏を左右するので歯が変わってしまえばアンブシュアも変わります。薬物は怖いなと思いながらも、それが彼の最盛期を支えていたのかと思うと本当に複雑な気持ちです(チャーリーパーカーもそうだったのでしょう)。

 

 

 

 

 

とにかく、現役トランペッターの1つの指標が失われてしまったことは現代ジャズ界においてかなりの損失です。

まだ彼の音をこの身で体感したことがなかったので、あのとき名古屋に行っておけば…と余計に悔やまれます。 

これからもたくさん彼の残した演奏から勉強させてもらいたいです。ご冥福をお祈りします。