燦太郎の「表現日記」

思っていること、考えていること、本やCDのレビューなどについて毎日書きます。

おすすめ本#9

 

 

 

どうも。燦太郎です。

 

 

 

今日は武者小路実篤『愛と死』をご紹介します。

日本の近代文学も少しずつですが読み始めていて、武者小路実篤はその中でもお気に入りの作家です。

彼の代表作でもある『友情』を読んだことをきっかけに好きになりました。

 

 

 

 

作品の特徴としては、とても読みやすいです。短い作品だとあっという間に読めてしまいます。『愛と死』と『友情』を読んで強く思ったことは、クライマックスへの持っていきかたが共通しているということです。全体の5分の1くらいは「幸せ部分」というのでしょうか、簡単に言えば何もなく話が進んでいきます。しかし、その平穏を長く描くことで、その裏に見える悲劇的な終わり方をじわじわと暗示させるような表現になっていると感じました。

 

 

 

 

それが読んでてとても面白いです。『愛と死』についても、最後の最後まで「死」は登場しません。「愛」が、一瞬の「死」を強調するかのように長々と描かれています。クライマックスに行くまでの緊張感から解き放たれ、読み終えた時の爽快感が気持ちいいです。

 

 

 

本当に短い作品なので少しずつ読みながらでも3、4日で読めました。

日本の文学は言葉の表現なども美しいので、表現力を磨く上でもとても参考になります。皆さんもぜひ手にとってみてください!